特別寄稿
戦後精神医療を語る・2
計見 一雄
1
,
佐藤 壹三
2,3
1千葉県精神科医療センター
2元:千葉大学
3光洋会三芳病院
pp.755-760
発行日 1994年8月1日
Published Date 1994/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901302
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終戦直後の日本の難民—「水子のうた」
今,世界中でたくさんの難民が発生しています.ユーゴスラビア,ボスニアで,エスニック・クレンジングのために排除したい民族の女性を収容してレイプ・センターを設けたというショッキングな事件も報道されました.その集団レイプによって妊娠した赤ん坊を掻爬手術によって中絶すべきではないとローマ法王が声明を出したり,その反論もありました.
間奏曲的に,終戦直後という時代を知り得る貴重な資料を紹介します.今日の世界を眺めると,50年前の事実が必ずしも過去の出来事ではなく,今日にも明日にも恐らく発生するのではないかと思われます.
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