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第6回日本病院会学会会長に就任富山県立中央病院院長 村田勇氏
河野 稔
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1河野臨床医学研究所
pp.904
発行日 1979年11月1日
Published Date 1979/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207003
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村田先生は性,剛直,積極果敢,勇断の人であり,第6回日本病院会学会の会長を引き受けられ,目下その俊敏な頭脳でアイデアの発想雲のごとくいろいろ計画中であると思うが,恐らく前代未聞の独創的企画で集団アイデアを集め大成功されることと信じて疑いません.私と先生の出会いは昭和30年5月の富山県のイタイイタイ病発見以来で,公的には学会の好論敵であり,私的には兄弟以上に親しくつき合ってきたものである.
先生は昭和14年,金沢医科大学卒業,昭和24年医学博士授与.この間,昭和14年10月より21年4月まで約7年弱,軍医として中支に応召,いろいろの辛酸をなめられ,この軍隊生活が後年の村田博士の人間形成に大きく寄与したものと思われる.召集解除後,大学へ復帰し文部教官となり,1〜2の病院を経て,富山県立中央病院院長となり,現在に至っている.先生はこの間に学究の徒として大学教授級の研究をし,その業績を国内有名学会や国際学会に数多く発表され,特にイタイイタイ病に関しては日本医師会より,昭和45年医学賞を授与されておられる.
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