いま民間病院は
民間病院と現行の基準看護
河野 稔
1,2
,
川原 啓美
3
,
中野 博光
4
1財団法人河野臨牀医学研究所
2公益法人北品川総合病院
3原病院
4中野小児病院
pp.622-625
発行日 1979年7月1日
Published Date 1979/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206922
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基準看護の矛盾
私は昭和30年,束京都では30番目に基準看護をとったものだが,基準看護(制定当初は完全看護といい,完全ということばに幻惑され,いろいろトラブルがあったので基準看護と訂正されて今日に及んでいるのは賢明な読者は先刻ご存知のはず)が余りにも矛盾に満ち満ちているので,昭和43年総合病院を完成した際に,人手は十分あるのに基準看護を廃止して,510床の病院になった現在でさえも基準看護に踏みきっていない.その問題点の最たるものは,1)4:412の矛盾 私は夙に1:2:7を唱えている.すなわち,正看1,準看2,補助者7であり,この補助者7の中に全国10万余の看護学生,メディカルクラーク,看護補助者(付添婦)を入れることを提唱している.
大体,どこの企業でも課長4,係長4,平社員2という逆ピラミッド型を形成しているところはない.かかる点を我々は勇気をもって見直すべきである.
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