病院の窓
医療と福祉
野村 実
1
1白十字東京病院
pp.973
発行日 1978年12月1日
Published Date 1978/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206716
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医療行為は医学と医術との応用であると同時に福祉行為であれといいたい.
こういうと,社会福祉六法でうたわれている福祉事業,すなわち生活困窮者,児童,母子家庭,精神薄弱者,老人,心身障害者に対する特別な援助を連想する向きが多いのではあるまいか.しかし,これらの福祉事業には母子家庭を除き,それぞれの制度に医療にかかわる規定があって,医師が直接担当すべき分野が少なくない.その場合は医師の行為がそのまま福祉事業であるということもできようが,わたしが冒頭に記したことは,そのような福祉事業のことではない.
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