ホスピタル・メモ 検査
孵卵器
吉野 二男
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.539
発行日 1978年7月1日
Published Date 1978/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206581
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鳥類が生んだ卵をかえすときに,自分自身の体温で温めることはよく知られていることで,これは卵とともにまわりの環境温度を一定に保つことが主な要件のようである.鶏を飼育することになって,多数の卵をかえすのに親鶏に温めてもらっていたのでは,とても間に合わなくなってきたのでそのために,温度条件だけを人工的に作り,卵をかえそうとした容器が孵卵器と呼ばれたものである.
検査や試験をうまく行うためにはいろいろの条件が要求されるが,環境の温度も重要なもののひとつで,温度によって化学反応の速度や微生物の発育は大きく影響される.
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