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「スタッフの構成と病院の地域機能」をシンポに—第5回日本医師会病院学会
編集室
pp.56
発行日 1977年9月1日
Published Date 1977/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206329
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第5回日本医師会病院学会は,去る8月13日,東京・日仏会館ホールで,雨中にもかかわらず各地から多くの参会者を得て盛況裡に行われた.本学会は,第1回から今回まで国民医療の展開をどうするかという問題意識のもとにテーマが決定されているが,今回は特別講演「病院における医学管理の工学面と財政面」,講演「プライマリー・ケアと看護」,シンポジウム「スタッフの構成と病院の地域機能」が行われた.
注目された午後のシンポジウムでは,まず東京日野市における医師の連携,千葉安房医師会病院の健康情報システム,東京東村山市のねたきり老人訪問看護,済生会中央病院の糖尿病教室,社保埼玉中央病院の腎センター,の例が取り上げられ,その各々につき活動と問題点,スタッフの構成などについて,報告がなされた.地域医療の効果的な展開を図るためにはスタッフの構成およびスタッフ相互の連携が肝要であるが,現在ではモデル的地域においても主導型であったり,一部スタッフの善意に頼っているなど問題があり,住民・患者・家族を含む広いチーム作りは今後の課題として残されているようであった.なお最後にコメンテーターから情報間の連携と統合化およびこれからの医療チームのあり方について発言があった.
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