特集 各部門の能率の図り方
2.放射線部門
自動化と患者サービス
虎渡 勇二
1
1同愛記念病院放射線科
pp.23-28
発行日 1977年7月1日
Published Date 1977/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206268
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「放射線部門の能率の図り方」について書けと編集の方に言われた時,一瞬戸惑いを感じた.なぜかというと,放射線業務は(一部を除き)ほとんど患者さんが相手であって,検査物や検体ではないからである.
一般企業の言葉に聞くような生産管理を完璧にしさらに合理化することによって,生産を上げ,利益の増大を狙うような形態を医療の中に受け入れることは大変難しく,サービス業としての医療においては,いろいろ批判もあって困難ではないかと思う.
しかしそれでは能率を上げるための合理化をすることはできないかどうか,を考えて見ると,現在の段階でも結構自動化されたものが相当数ある.将来はさらに合理化に向うのが必須である.
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