ワンポイントアドバイス
採血の事故防止対策
恩田 清美
1
1東京海上日動メディカルサービス株式会社メディカルリスクマネジメント室
pp.286-287
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103499
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はじめに
現在,臨床検査技師が採血を実施するケースが増加している.採血には患者誤認や神経損傷などのさまざまなリスクがある.日本医療評価機構による医療事故情報収集等事業平成21年年報(以下,年報)1)では,検査における患者間違えに関連した医療事故が10件報告されており,そのうち採血に関するものは4件である.
また,臨床検査技師が採血を実施した結果,神経損傷となり民事訴訟で損害賠償を求められた事例2)もある.そこで,本稿では採血における「患者誤認防止」と「神経損傷予防」に焦点を当てて述べていく.
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