病院の窓
天下り院長の功罪
守屋 博
1
1順天堂大学
pp.17
発行日 1977年2月1日
Published Date 1977/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206142
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病院活動の成否を決定するものは,その集団組織力の威力のいかんによるものである.集団の中心は何といっても院長でなければならぬ.院長の采配いかんによって,病院活動が伸びるも止まるも,我々はしばしば目にしているところである.
院長の起用にはいろいろのパターンがあるが母校の停年教授をそのままもらってくるのもその一つであり,むしろ一番多いケースではないだろうか.大学の有力関連病院の場合に見られる.これらの有力病院は,各大学にとって付属病院と同様に研究,教育の場であり,各部長は教授級の大物を配置しているので,当然大学の大物教授を充てねばおさまらぬ.
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