院内管理のレベル・アップ 麻酔
麻酔部門の問題点・1
麻酔の現状と将来
岩月 賢一
1
1東北大学医学部麻酔学
pp.58-59
発行日 1977年1月1日
Published Date 1977/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206128
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近代麻酔の誕生
わが国における近代麻酔の発端は,昭和25年に開かれた日米連合医学教育者協議会(The Joint Meet-ing of the Japanese and Ameri-can Medical Educators)にあるといっても過言ではない.真夏の東京での4週間にわたるDr.MeyerSakladの麻酔についての話は,若い医師に深い感銘を与え,わが国の麻酔の遅れをとりもどすことの必要性を痛ゆして,何人かが卒先して欧米に留学した.やがてそれらの人々が帰国して,各地に近代麻酔の根がおろされた.昭和27年には東京大学,28年には東北大学に麻酔学講座が生まれ,29年には日本麻酔学会が発足した.わが国における近代麻酔の誕生である.
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