特集 病院と輸血管理
わが病院の輸血管理
院内血液備蓄という福音—東京都・大村産婦人科
大村 清
1
1大村産婦人科
pp.41-42
発行日 1976年8月1日
Published Date 1976/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205980
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産科救急の内容
分娩管理を換言すれば(母体側),出血対策をどうするかの一語に尽きるといっても過言ではない.それほど産婦人科の医師は,分娩をはじめ,外妊(流産)など産科救急に対し,病院,診療所とを問わず出血を警戒し,予防(予知)や対策に腐心している.
一方,「案ずるより生むが易し」という社会一般の通念は根強く存在するばかりか,産婦人科以外の医師,パラメディカルにもこの考え方は強く,1例をあげれば,厚生省の救急医療の対象に産科はなく,救急医療学会のテーマに産科救急を含めるよう日本母性保護医協会(日母)が申し入れたにもかかわらず,念頭になかったとして除外される始末である.
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