院内管理のレベル・アップ リハビリ
リハビリテーション部門の管理・3
リハビリテーション専門病院の運営—中通リハビリテーション病院
渡辺 淳
1
1中通リハビリテーション病院
pp.56-57
発行日 1976年6月1日
Published Date 1976/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205929
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中通リハビリ病院の概況
中通リハビリテーション病院は医療法人明和会(3病院,1診療所,出張診療所で構成)に属している1民間医療機関である.当院は,本院である中通病院とは徒歩で3分くらいのところにあり,秋田市内の唯一のリハビリテーション専門病院であると同時に中通病院の分院としての役割を果たしている.
本院は,昭和30年診療所として出発し,昭和31年には病院化が行われ,昭和43年には,330床の新病院が建設された.中通病院は,開設以来,秋田県の県民病といわれる脳卒中や救急医療に取り組み,特に脳卒中患者(年間約200名,発症してから24時間以内90%以上)の救命という点では,県内でも一定の評価を受けてはいたが,リハビリテーションは行われていなかった.中通病院を退院した脳卒中の患者の組織「だるまの会」(昭和37年に結成)の中からリハビリテーションに対する切実な声がまき起り,昭和44年5月に旧中通病院の施設を改造して,中通リハビリテーション病院が誕生した.その後,診療内容や体制上のいくつかの改革が行われ現在に至っている.
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