リハビリテーション・その現状
伊豆逓信病院リハビリテーション科の運営
大田 仁史
1
1伊豆逓信病院リハビリテーション科
pp.687-691
発行日 1980年8月1日
Published Date 1980/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207221
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はじめに
私どもの病院は,昭和45年12月に,結核療養所からリハビリテーション(以下リハと略す)科をもつ総合病院という現在の姿に移行した.病院全体のベッド数は185床で,リハ科は2看護単位,実床数は50床である.PT7名,OT4名,ST2名,SW4名,心理士1名,医療体育士1名,事務員1名,医師2名で治療に当たっている.東京から新幹線を利用して1時間30分,東海道の在来線では約2時間30分かかる伊豆の北部にある.このように都会から離れている上に,電電公社及び郵政の職域病院という性格上,受診者の居住地区は広域に及んでいる.特にベッドをもっているリハ科が,他の職域病院にないため,北海道や沖縄などの遠方から紹介されてくることもまれでない.
昨今,リハ・サービスは,トータルケアの立場から,居住地で受けるのが最もよい,という議論が盛んになってきているが,このようなときに,立地条件が悪く,全国的な組織の職域病院のセンターという特殊な条件をもつ私どものような病院は,今後どのような道を選んでいけばよいのか,はなはだ難しい.
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