院内管理のレベル・アップ ハウスキーピング
ハウスキーピングの向上を考える・1
ハウスキーピング業務の現状
長谷川 一子
1
,
吉川 遼
1
1病院ハウスキーパー会
pp.58-59
発行日 1976年5月1日
Published Date 1976/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205903
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病院のハウスキーピングを論ずるに当って,病院ハウスキーピングが病院全体の業務中で最も目立たない部門の仕事でありながら,病院でハウスキーピングがうまく行われなかったとしたら,果して病院業務はどうなるであろうかと考える.医療は高度であり,看護業務もますます専門化され,またパラメディカル部門の検査科,放射線科,その他の部門も誠に結構づくめで申し分ないとしても,ここで病院ハウスキーピングだけが置去りにされたならば,まず環境整備関係の清掃業務,洗濯業務はいうまでもなく,リネン関係,害虫駆除,さらには院内感染防止のための,消毒などが円滑に行かず野放しになったとしたら,果してその病院はどうなることであろう.
病院は病める人のための治療の場であるとともに生活の場でもある.病院は内容は全く異なるが,ともかくホテルなみにクリーンホスピタルであれといわれている.筆者らはハウスキーパーとして,また病院人として,何をおいても,それを念頭に入れてハウスキーピング業務を営んでいるのが現実である.
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