院内管理のレベル・アップ 施設
施設部門の管理・2
病院テレビの効用と評価
織本 正慶
1
1織本病院
pp.56-57
発行日 1976年5月1日
Published Date 1976/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205902
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現在のテレビシステムとその効用
私の病院にインフォメーション用のテレビを設置し,この効用をめぐっての論議や報告は,病院学会の演題にもなり,また昭和47,48年と2回にわたって,雑誌「病院」にも掲載された.
これを簡単に要約すると,このテレビシステムは手術の実況を教室に映し出したり,あるいは外来や病室の監視用に使うようなテレビシステムではなく,番組を編成しロケを行ってビデオテープにおさめ,これを病院内のテレビ局から職員向け,外来患者向け,病室向けというような系統を作って,時間帯を決め放送するというシステムなのである.それが段々凝って来るとテレビカメラも1台では足りず,3台にし,したがってこれをミキシングするミキサーも必要になり,これをモニターする4台のモニターテレビが必要となった.すなわち3台のカメラがとらえた映像を3台のモニターテレビに映し出し,これを合成したものをさらに映し出すモニターテレビが1台必要になったわけで,これを受ける病室,外来,勤務室などのテレビは既に90台を越えるのである.
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