病院職員の基礎知識 院内各部門の知識
ハウスキーピング部門
近藤 英二
1,2,3
Eiji KONDOU
1,2,3
1日本病院会ハウスキーピング研究会
2国際医療管理専門学校環境整備管理学
3元聖路加国際病院ハウスキーピング課
pp.786
発行日 1984年9月1日
Published Date 1984/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208401
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ハウスキーピングとは
ハウスキーピング(正確に言うならば,病院ハウスキーピング)とは,患者の病院における生活(の場の)環境を整備することであると同時に,院内における医師,看護婦を始めとして病院職員の院内活動についての環境を整備することであるが,その業務内容は病院により,必ずしも一様ではなく複雑ではあるが,厚生省の病院経営指導要領にも指導項目として盛られている.大別すると, 1)保清管理 2)リネン管理 3)寝具設備,病棟病室備品家具の管理 4)消毒作業管理 5)衛生上有害な鳥獣虫類の防除 6)院内設備の故障・破損個所の通報・修理促進 7)院内美化,インテリアデザイン等と多岐,多様にわたっている.病院によってこれらを一つの課(または科)で扱っているところもあるが,複数の課(または係)に分けて担当しているところもあって,一様ではない.この用語においても,ハウスキーピング作業をする人をハウスキーピングエイドと言い,これらエイドの仕事を手際よく行えるよう指示したり,チェックする人をハウスキーパーと区別し,院内のハウスキーピング全般を指揮,監督する人をエキゼクチブ・ハウスキーパー,またはゼネラル・ハウスキーパー(仮名書きを好まない病院等では,院内整備課長,保清係長……等の名称を付けている)と言っている.
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