イギリス精神医療の旅・5
イギリスの精神病院(1)—地域と病院
金子 嗣郎
1
1都立松沢病院
pp.60-61
発行日 1976年5月1日
Published Date 1976/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205904
- 有料閲覧
- 文献概要
消える病院の自律性
NHSの進展とともに,特に新しいNHSの下では,病院のautono-my (自律性)はしだいになくなっているようであるし,とりわけtea-chinghospitalのconsultantなど,それを嘆いているようであった.そうした実情を,たとえばFriern Hospitalを例として説明しておきたい.
Friern Hospitalは,ビクトリア朝時代に建てられた古い精神病院で,戦時中,戦後には定床が2,000を越えていたが,現在ではほぼ1,500床である.場所は,ロンドンの北郊にある.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.