ホスピタル・トピックス
診療費のとりもれとモラル
黒田 幸男
1
1済生会中央病院
pp.91
発行日 1975年9月1日
Published Date 1975/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205718
- 有料閲覧
- 文献概要
- サイト内被引用
古いようで新しい話題として,最近特に注目されている診療費のとりもれ問題は,病院の経営責任者である院長,事務長はもとより,医事担当者の関心を広く呼んでいる.
しかし,この問題の取り組み方には,両者の間に微妙な違いをみせている.院長,事務長側では,とりもれの実態を知ると,「病院財政危機の根源の1つだ」とばかりに,その改善に躍起となる.一方,医事担当者側では,多少当惑顔に「そんなにあるわけはないんだが」と首をかしげる.その結果,真面目な担当者は自病院の実態を洗い出す努力をするし,そうでない担当者は何もしない.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.