特集 医療事故と病院
医療事故の実例と対策・3
救急患者
玉村 一雄
1,2
1平塚市民病院
2平塚交通救急センター
pp.46-48
発行日 1975年8月1日
Published Date 1975/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205684
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はじめに
あたえられたサブタイトルは救急外傷ということであるが,最近の救急センターの患者の状態は,外傷特に交通外傷は漸減し,一般救急患者が増加しているので,救急外傷を含んだ救急患者全般について述べてみたい.
いうまでもなく,救急患者の発生は突発的であり,また受ける側においても一応準備は整っていても,その種類,重軽の程度は極めて雑多であるので,医療事故が発生しやすい傾向にあることは否めない.しかし他方,倉皇の間においては,ある程度のミスはやむをえないということも考えられ,取り上げるような事故もなく経過している.
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