グラフ 看護の話題・1
—東京白十字病院—病院の外に出た看護活動—東京・東村山市の訪問看護婦
今村 栄一
1
,
檜垣 日出男
1国立小児病院
pp.13-16
発行日 1975年4月1日
Published Date 1975/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205591
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看護の仕事は,本来ベッドサイドで行われる.社会に出て公衆衛生活動をするのには,保健婦という専門の職種がある.ベッドサイドで患者の世話をするときに,ただ目の前にいる病人の情報だけでは不十分のことがある.病人が生活していた家庭の事情を知りたいことがある.このためにはケースワーカーがいて,家庭訪問をして情報を集めてくる.これが従来とられてきた方法である.
ところが,看護婦は病院内だけで看護活動をするのではなく,家庭に出かけて看護をすべきであるという考えが生まれてきた.これが「訪問看護婦」である.アメリカのように,入院費が高かったり入院期間が短かったりする状況では,訪問看護婦の必要性は強いであろう.しかしわが国では,病院の事情も社会の事情もアメリカとは違っている.
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