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                                    —健康と病気の境界を探る—日野原氏が人間ドック学会で特別講演,他
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.61-63
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1974年8月1日
                  Published Date 1974/8/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205415
                
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ドック検診の結果‘健康’か‘病気’かの断定を下す行為の背後にはどんな問題がかくされているのか--去る8月23日,東京・市ヶ谷の私学会館で行なわれた第15回人間ドック学会(会長=堀内光済生会中央病院院長)の席上,日野原重明・聖路加国際病院内科医長は豊富なデータをもとにこの課題に肉迫,注目をあびた.
はじめに氏は‘健康’と‘病気’とはいったいどこで分かれるのかと問い,人間として社会的な義務を十分遂行しながら生活できる人は‘健康’だといえようが,そうした状態と彼がもつ医学的データの接点には,ドック検診においてつねに微妙な問題が秘されており,各医師が適用する‘正常値’と‘異常値’のモノサシの違いにより被検者は‘健康人’にもなり‘病人’にもなる,というチグハグな実情を指摘,「日本は最高の病人作りの国」という批判をもあえて甘受せねばならない素地があるとして講演を開始した.

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