病院建築・62
農協共済中伊豆リハビリテーションセンター
田中 正美
1
,
友野 邦美
1
1日建設計東京本社設計監理部
pp.61-65
発行日 1974年4月1日
Published Date 1974/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205328
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センター設立の趣旨
農協共済の全国組織である,全国共済農業協同組合連合会(全共連)が,かねて共済事業のアフターサービスとして,とくに交通事故障害者を中心に,身体障害者の社会復帰をはかるための優れたリハビリテーションセンターを設立する構想を持ち,その実現化を進めて来たが,昨年春に西の別府,東の中伊豆と2か所のリハビリテーションセンターが開設の運びとなった.
現在わが国では厚生省の推定で約140万人の身体障害者がおり,そのうち約100万人がリハビリテーションないし治療を必要とし,約23万人は早期治療を受ければ機能を回復できると考えられている.これに対し施設の現状は,全国で肢体不自由者施設はわずか62施設,収容定員約3400人,リハビリテーションベッド約3000とはなはだしい立ち遅れを示している.民間団体である全共連の今回の企画は,このような現状をみるとき,非常に意義深いものであると言えよう.
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