研究と報告【投稿】
手術室の医療技術と技術員の現状—人工心肺技術員の実態を中心として(1)
若井 一朗
1
,
鈴木 朝勝
1
,
芦山 辰朗
1
,
伊佐 二久
1
,
青木 紀道
1
,
三浦 哲夫
1
1第9回全国国立大学附属病院手術部協議会
pp.92-95
発行日 1974年3月1日
Published Date 1974/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205311
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
全国国立大学附属病院手術部協議会では,昭和45年と46年の2年間手術室の人的構成について分析検討を行なってきたが,その中で明らかとなったことの1つに,現代の手術室では看護業務以外に専門的な知識と技術をもつ技術員を必要とする業務がすこぶる多くあり,そのうち資格のある専任者をおかねば法規上も不備という状態のものもあり,手術室の人的構成と組織の面で大きな障害を露呈してきつつある現状が問題として浮かび上がった.
一方では,手術室の必要とする業務を分担するために現在配置または配属されている医師看護婦以外の要員をみると,30種類にもわたるきわめてまちまちな呼称のまま,複雑な服務系統で,手術室に集められていることも判明し(表1,2),このことは身分がほとんど非常勤雇用であることとあわせて,昭和46年に全国国立大学病院会議に現状の問題点としてとりあげられた1).
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.