人
広い視野と先見の明をもって医育の途を照らす 岩手医科大学学長 篠田糺先生
島内 武文
1
1東北大学
pp.13
発行日 1974年1月1日
Published Date 1974/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205235
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病院ほど管理が難しいものはないが,大学の管理も多くの難題をむかえている.先生はこの両方をかかえ,岩手医科大学学長として17年間同医大の発展につくされ,まことに偉大なる管理者ということができよう.
先生は大正6年東大御卒業,昭和14年に東北大学産婦人科教授,昭和23年より5年間同大付属病院長をつとめられた.昭和25年進駐軍勧告に始まる文部省の大学病院改善に関する諸協議会においては,常に指導的かつ実際的な提案をされ,各種診療施設の中央化,管理の専任化をとなえられた.PPCは1957年に米国に始まるというが,先生はその2-3年前にこれを実現しておられた.東北大学に日本で最初の病院管理学講座を昭和27年に創設され,今日8大学に発展した先鞭をつけられたのも先生の御功績である.
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