招待席
いまアメリカの医療が試みていること
小林 玄一
1
,
神崎 三益
2
1米国シャーマン病院
2武蔵野赤十字病院
pp.66-74
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205160
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神崎 私,先年,非常なハード・スケジュールでアメリカの代表的な病院をいくつか見てきて,日本のものと比較して,非常にその間に距離があると考えながら帰ってきました.日木も,先生もごらんになったと思いますが,ぼつぼつショーウィンドーに並べる程度のものはできていますが,全体のレベルは,私どもみずからがこんなことではいけないという不満を持っているんです.1977年の国際病院連盟コングレスをお引き受けするについても,もっと日本全体の病院のアベレージが上がってこなければ,その時期尚早なりという考えも持っておりますが,まあしかしコングレスが非常な刺激になって,病院関係者だけでなく,政治家から一般国民までが病院の大切さを知ってくれればと思ってお引き受けしたしだいです.
私なりにはいろいろ承知しているように思うんですが,なんであんなにアメリカの病院が日本と比べて格段にいろいろな点で進んでおるのかを,ひとつお話しいただきたいと思います.
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