特集 効果的な案内とは
人間のためのサイン—大手町駅のメトロ・サイン・システムから
鎌田 経世
1
1(株)星光・企画室
pp.26-31
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205152
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
駅と病院——この2つを並べたとき,相互に共通するイメージは何であろうか.そのひとつとして,両者が利用するものにとってタイヘン不案内だということがあるだろう.地下鉄の主要駅などは‘都市化’の波に直撃されて,タコの足のように1駅に数本の路線が集中・交錯するところも出てくる.こうなると利用者には乗り場へ行き着くことさえひと苦労になる.単純・明快に利用者を案内するためには——これがメトロ・サイン・システムの発想の基本である.地下鉄という‘場’のちがいはあるにせよ,病院の案内の‘理論的基礎に立った現実の工夫’への一助として本論文を提供したい.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.