特集 病院給食の変貌
コンピュータを利用したサイクルメニューの試み
中野 迢
1
1京都市立病院栄養科
pp.52-55
発行日 1972年11月1日
Published Date 1972/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204828
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●はじめに
病院給食は,とくに高度化する病院医療に十分な役割を果たさなければならない時期に到来している.先人が示した過去の病院給食に関する業績や,体系づけられてきた給食は,食事療法の分野で高く評価されてきた.昨今,病院では,患者に対する病院機能を生かした治療サービスの充実が最も重要視され,そのためにも病院給食の事務量の軽減が必要で,病院給食の計画業務のひとつである献立作成や,患者に給食した実態把握のひとつである栄養価計算が,コンピュータの導入で効果をきたさなければという気運が高い.
当院栄養科が京都市計算センターに機械処理による計算を依頼し,献立作成などを試行してきたので,反省を含め,ここでは,コンピュータの活用やコンピュータを導入できにくい問題点についての私見を述べる.
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