第20回日本病院学会一般演題抄録 第3日5月29日(金)
一般演題41-70
第13群 事務管理—演題64-69
石原 信吾
1
1虎の門病院事務部
pp.79-84
発行日 1970年9月25日
Published Date 1970/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204104
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64.ハウスキーピング管理者からみた寝具の委託
病院 ハウスキーパー会中央鉄道病院
吉川遼 斎藤弥吉○中井愛子
病院における寝具が,患者の持ち込みでなしに用意され,これらの取り扱い,特に洗濯と消毒の衛生的な管理が,行き届いているか否かは,その療養生活にいかに影響するかは中すまでもない.寝具設備の基準は厚生省の指導があり,これにそって行なわれているが,最近では,この寝具の面でも,委託外注が多く取り入れられるようになってきているので,われわれハウスキーピング担当者は,この委託にあたってどのような心構えで,どんな点に注意しなければならないかを検討いたしたい.と同時に,従来から注目を浴びている院内感染の問題も,当然考えられるので,清潔なものと不清潔なものが,よく区別されているか,いないか,また患者使用のシーツ交換が,わが国においては,週1回が一般的になされているが,これでよいかどうか,過去において,患者シーツの細菌数が,使用3日目にぐんと多くなっていることが記録されているので,委託の場合,これらのことも条件に入れるか,どうか,委託にあたって,起こってくる諸問題を,検討するために,各病院の寝具の取扱いの現況を,木年2月に,アンケートにより調査したので,その回答を紹介する.まず,回答率は113病院中66病院で58%であった.この内訳は,国立6,公立26,その他34,である.
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