時評
‘看護制度改善検討会’に望むこと
ご
pp.68
発行日 1972年8月1日
Published Date 1972/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204736
- 有料閲覧
- 文献概要
厚生省では学識経験者8名からなる‘看護制度改善検討会’を設置し,その第1回の会合が7月26日に開かれたという.
今日,看護については各方面で困難な問題が頻発しているが,そのほとんどが看護婦不足に起因するか,あるいはそれに関係をもつといってもまちがいないであろう.とくに,最近では状況はいっそう悪化し,せっかくりっぱな病院を建てても,看護婦が集まらなくて半数以上のベッドが遊んでいたり,看護婦が減ったためにベッドが使えず,なかには病棟の閉鎖にまで追い込まれるという病院も出てきている.診療所になるともっとひどく,3チャン農業ならぬ,院長と院長夫人の2チャン診療に転落するものが続出しているという.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.