時評
大規模病院の限界
せん
pp.60
発行日 1972年4月1日
Published Date 1972/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204631
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最近,病院建築がまた盛んになってきた.数年前にもブームらしきものがあったが,それは戦後の応急施設の改造であった.
今回の特徴は,著しい大規模化と近代的装備化である.単に木造建物を耐火構造にするとか,老朽建築の建替えとか増築といったものでなくて,医療機能の向上とか近代化を目ざしたものである.つまり診療専門科の分化と増加,検査など診断治療機能の著しい発達をとりこむことが主たる目的である.建物が狭隘で適合しないという機能的な陳腐化が最大の動機である.
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