特集 病院経営から考える医薬分業
医薬分業のあるべき姿
医薬分業の変遷,その先にある薬剤師の将来像
太田 美紀
1
1厚生労働省医薬・生活衛生局総務課
キーワード:
医薬分業
,
患者のための薬局ビジョン
,
地域包括ケアシステム
,
医療DX
Keyword:
医薬分業
,
患者のための薬局ビジョン
,
地域包括ケアシステム
,
医療DX
pp.652-657
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211981
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■はじめに
平成の時代において,医薬分業が急速に進展し,それに伴い薬剤師がより一層の専門性を発揮することが期待されている.厚生労働省は,医薬分業が真に患者の薬物療法の質の向上につながるよう,またその効果を広く実感してもらえるように,さまざまな検討を進めてきた.その主なものとして挙げられるのが「患者のための薬局ビジョン」1)である.
本稿では,当該ビジョンの進捗状況について,さらには,コロナ禍が収束に向かい,医療DXが進む中で,これからの医薬分業の目指す将来像について,述べたい.
なお,本稿のうち意見にわたる部分は,筆者の個人的な見解であり,筆者が所属する組織の見解ではないことを申し添える.
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