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—小坂 英世 著—「精神分裂病患者の社会生活指導」
岡田 靖雄
1
1東大病院精神神経科
pp.110
発行日 1971年1月1日
Published Date 1971/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204223
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分裂病のナゾを推理する
分裂病は20世紀最大のナゾである.それは確かに1つの病気だが,人生の深淵をマザマザとみせつける.そのナゾをまえに,ある人は実在する患者を無視してひたすらに試験管を振り,ある人は哲学的思索にふけり,またある人は手も動かさずにじいっと患者をみつめている.
ところで,分裂病患者への治療的実践のなかで,歩きながら考えようという一群があり,その代表が生活臨床の旗印を掲げた江熊要一さんら群大グループの人たちである,小坂さんは生活臨床に近い考え方から出発して,彼の独自な分裂病理論を展開するにいたった(なお,この一群はわが国に独得のもので,しかもインターナショナルなものだと私は考えている).
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