研究と報告【投稿】
外来患者の待ち時間における患者心理(第1報)
佐々木 澄夫
1
,
江本 恒志
1
,
蓬郷 嘉一
1
1国立岡山病院医事課
pp.101-110
発行日 1970年11月1日
Published Date 1970/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204165
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病院の外来管理上,患者の待ち時間がいかに重要であるかは,いまさら述べることもないことである.病院における‘3時間待ち,3分間診療’とは,われわれ医療従事者には,身につまされる痛いことばであるが,巷間言いふらされていることも事実である.
待ち時間とは,病院と外来患者との間にあって,病院のさばく能力が足りないために生ずる時間である.つきつめていえば,外来患者数と窓口業務にたずさわる職員,すなわち外来診療各科・薬局および医事課に配置されている職員が少ないために起こる物理的な現象であるといっても過言ではない.
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