病院建築・19
財団法人竹田綜合病院リハビリテーション部の設計
筧 和夫
1
,
深瀬 啓智
2,3
,
岩佐 義紀
2,3
,
菅野 実
2
1東北大学・建築計画学
2東北大学
3現:蔵王建築設計事務所
pp.75-80
発行日 1970年7月1日
Published Date 1970/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204022
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はじめに
1.竹田綜合病院の地域的背景
福島県はその地理的条件の制約が大きく,県庁所在地の福島市といえども,その規模・内容ともに県の中心的都市とはなりえず,4つの地域(いわき市を中心とする浜通り地方〔人口約52万〕,郡山市を中心とする県南地方〔人口約61万〕,福島市を中心とする県北地方〔人口51万〕,会津若松市を中心とする会津地方〔人口36万〕)はおのおの地域社会としての独立性が強く,相互に影響しあう作用がきわめて少ない.
このような地理的条件のなかで,郡山市を中心とする県南地方では太田綜合病院,会津若松市を中心とする会津地方では竹田綜合病院が,おのおの地域中心病院として地域社会への医療サービスを行なっているなど,民間の病院が大きく発展している特異な医療施設体系を有する地域である.
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