特集 新診療報酬と今後の対応
改定によって何が生じたか、病院経営はどうなるか
大規模病院の立場から—財団法人竹田綜合病院
竹田 秀
1
Shu TAKEDA
1
1財団法人竹田綜合病院
pp.688-692
発行日 1992年8月1日
Published Date 1992/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900152
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はじめに
今回の診療報酬改定の特徴は,現在の病院が,今後病院として存続していくために満たすべき基準を,明確に打ち出したことであろう.特に医療法改正案においては,触れていなかった一般病院を3区分したことは,病院機能類型化を先取りしたものとして注目に値する.
新設,改定された項目から,これからの地域基幹病院像を描くと,100床当たり医師12名以上で外来患者比率は1.5倍以下,基準看護はすべて特3類(療養型病床群を除く),2・8体制厳守で週40時間労働,病棟は1床当たり8m2以上となる.更に適時適温給食,薬剤師による400点業務を行うことが期待される.
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