病院建設の基本問題(最終回)
連載を終わるにあたって
伊藤 誠
1
1千葉大学建築学
pp.79
発行日 1969年8月1日
Published Date 1969/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203716
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‘病院建設の基本問題’と題して,1年以上にわたって続けてきた講座を今回で終わる.病院建設にあたっては,個々の設計の問題以前に検討されていなければならない課題がたくさんあるはずで,またそれらの条件が,場合によっては,病院自体にとり,建物のできよりははるかに重要な意義をもつことも少なくない.しかるに,従来は,そのへんの問題が見過ごされ,または経く扱われがちであった.これは問題としても大きなものであるから,数号にわたるシリーズで考えてみては,という案が編集会議で出されたのがそもそものはじまりである.全体の企画は津田先生が担当された.
その後,若干の曲折を経て,結果としてまとまった連載記事の項目は下記のとおりであるが,内容的には,診療圏と医療需要予測の問題,医療施設体系の再編に関する問題,地域の医療需要とそこに建つ施設との対応についての問題,建設工事費を中心とした経済的な問題などを包含している.
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