見のがされやすい実務の知識
病院の暖房
上林 三郎
1
1聖路加国際病院営繕課
pp.80
発行日 1969年2月1日
Published Date 1969/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203570
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病院営繕担当者として苦労する問題に,冬期および夏期の冷暖房最盛期の際の設備の容量とその有効な使用方法がある.病院の建物の全部をくまなく24時間,一定の温湿度に空調できれば一番よいのであるが,現在の病院経済では不可能に近いことである.
私どもの病院は,外来棟はパッケージによる暖冷房,病棟部はスチームによる直暖という方式をとっている.暖房時間および区域は,ハウスキーパーで毎日ボイラーに通知してくるが,手術室,放射線科などから緊急の場合は直接電話のかかることもある.ただこの場合,各部門の人たちの寒い,暑いの基準が,温度計の指示ではなく,ただなんとなく寒いくらいの感じで電話してくることが多いのである.
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