病院建設の基本問題・3
診療圏と医療需要予測—2.農村地域の場合
浦 良一
1
,
筧 和夫
2
1明治大学・建築製図
2東北大学・建築計画
pp.69-76
発行日 1968年6月1日
Published Date 1968/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203366
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農村地域においては診療圏がどうなっているのか?医療需要はどれだけあるのか?ということであるが,ここでは,"病院建設の基本問題"なるこのシリーズの標題に則して,そのとりあげ方を考えなおしてゆきたい。
いま,病院に代表される医療施設を建設するとき,基本となる考え方は,その施設を含んだその地域の医療施設群によって,その地域住民の医療要求を十分に満足させようと計ることである。これは自明の理であるから,この"建設の基本問題"も,すべてこの住民の要求充足のための計画遂行上の問題として捉えられねばならない。それゆえに,診療圏を論ずる場合にも,施設利用者(住民)の要求充足のしかたの側面から,それをとりあげてゆきたいし,医療需要予測についても,いかなる条件のもとでどのように需要が充たされていくのかといった視点から述べてゆきたい。
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