病院建築・3
農村地域小病院の建設
筧 和夫
1
1東北大学建築計画学
pp.103-106
発行日 1969年1月1日
Published Date 1969/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203548
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岩手県胆沢郡胆沢町国民健康保険若柳病院は,1966年2月に開設された33床の小病院であるが,農村地域における医療サービスの中心施設として,町当局の積極的熱意のもとに,企画段階の調査検討から運営方針の論議を経て建築設計まで進められた1つの実例である.その経緯には興味深いいくつかの問題が介在し,また診療開始後の運営状況の調査結果からは,多くの成果が認められながらもなおいくつかの重要な問題が残されていることを知った.
本稿では,この企画調査から使用調査までの詳細を記す余地をもたないが,設計紹介に加えてその概要を述べたい.地域小病院の建設にとって,何らかの考慮の素材になれば幸いである.
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