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—橋本 正己著—「地域保健活動公衆衛生と行政学の立場から」
園田 恭一
1
1東大医学部保健学科
pp.85
発行日 1968年5月1日
Published Date 1968/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203347
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幅広い観点をとりいれた好著
この本は,戦後の新制保健所の発足以来,国立病院,市役所,保健所,厚生省,公衆衛生院等々の職場を通して,一貫して地域の公衆衛生活動に,実践,行政,研究,教育などさまざまな立場から取り組んでこられた著者が,今日歴史的な転換期にある日本の地域保健活動の前進のために,過去20年余の考え方を集大成された貴重な成果である。
本書の内容は,I.序説,II.各国における地域保健活動の発展過程とその現状,III.日本における地域保健活動の発展,IV.日本における地域保健活動の現状とその評価,V.地域保健活動の問題点と対策の諸段階,VI.地域保健活動を前進させるために,という構成からもうかがわれるように,イギリス,アメリカ,ソ連など他国との比較において,また戦前の日本との対比において,今日の,そして今後の地域保健活動のあり方を浮びあがらせるという手法がとられており,このように歴史的,社会的条件との関連で,保健や医療の問題をとらえていこうというところに,本書の大きな特徴があるといえる。
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