研究と報告【投稿】
各科共通診療録の管理と実態
榊田 博
1
1京都市立病院内科代謝部栄養科
pp.75-80
発行日 1967年10月1日
Published Date 1967/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203187
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はじめに
診療録には外来患者診療録と入院患者診療録とがある。一般に外来診療録は,各診療科ごとに管理され,一年ごとに更新し,古い記録は倉庫に保管する形式を採用している。また病院における診療録の管理は,入院患者診療録を中心として中央管理され,かなり充実しつつあるが,外来診療録は入院患者診療録に準じて取扱えばよいとされているにすぎない。
かかる現状に対して,各科別診療録は,年度ごと更新のほか,患者が2科以上の併科診療または転科の場合,科ごとの記載が別々に記録され,1人の診療全経過を追跡することがむずかしくなるので,外来診療録は一患者一病歴として,外来部門のいっさいの記録を集めた総合診療録として中央管理することが望ましいという意見も述べられている1)。
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