特集 看護婦と与薬
与薬の合理化
分包の工夫
下川原 シン
1
1秋田労災病院
pp.34-36
発行日 1967年10月1日
Published Date 1967/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203182
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はじめに
近時製薬業界のいちじるしい発展により新薬の登場もめざましく,その剤型もいちじるしく多様となってきた。なかでも保存性と投薬の便利さからくる錠剤,カプセル剤の激増と,これら薬剤を用いる処方箋の発行が漸増してきていることは,必然的に看護業務の中でも大きな影響を与えるようになってきている。薬剤部としても,その便利さからヒートシールされたものをそのままいわゆる計取投薬または組合せ調剤を行なってきているのが一般の病院の実状のようである。当院の投薬に対する看護体制は最近まで与薬の準備にばくだいな時間と労力と神経が費やされていた。この点を改善するため看護部では再三にわたり医局と薬剤部と交互に検討を重ねてきた。その結果,現在実施している分包方法に達した。いまだ十分とはいえないが,これをご紹介して皆様のご批判を得たいと思う次第である。
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