Japanese
English
今月の主題 早期胃癌は変貌したか
座談会
実地医家からみた早期胃癌の変貌
Panel Discussion―Does Early Gastric Cancer Really Look Different from What It Used to Be?: From a practitioner's point of view
吉田 清
1
,
十林 賢児
2
,
中嶋 義麿
3
,
小沢 昭司
4
,
中野 貞生
5
,
大滝 秀穂
6
,
藤田 圭吾
7
,
武田 恭子
8
,
河村 虎太郎
9
,
大岩 俊夫
10
,
市川 平三郎
11
,
春日井 達造
12
H. Ichikawa
11
,
T. Kasugai
12
1北海道深川市・吉田病院
2福島県郡山市・坪井病院
3群馬県桐生市・まろ病院
4東京都足立区・小沢胃腸科
5愛知県知立市・中野胃腸科病院
6福井県福井市・大滝病院
7大阪府高槻市・藤田胃腸病院
8大阪市北区・桜橋武田診療所
9広島県広島市・河村病院
10福岡県古賀町・大岩外科胃腸科医院
11国立がんセンター
12愛知県がんセンター
pp.86-101
発行日 1981年1月25日
Published Date 1981/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107906
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
市川(司会) 本号は“早期胃癌は変貌したか”が主題ですが,早期胃癌そのものは,見つかる見つからないは別として,昔からあるわけで,変貌するはずはない.けれども,われわれ医者の前へ出てきた早期胃癌の姿としては,変わっているという面はあるだろう.そういうことで,本号では,主題論文として病理,X線内視鏡そのほかの立場から,別にお書きいただいております.
端的に言うと,大病院では早期胃癌は,まず数が減っている.昭和40年より前は,国立がんセンターで1年間に見つける数は日本一多かった.ということは世界一だったわけですが,今では,むしろ,地方の国立病院とか地方のがんセンターなどでも非常に数が増えています.ところが,今日お集まりいただいた実地医家の先生方の発見されている数を集めたら,全国の統計としては把握し難いけれども,きっとそれよりも多いのではなかろうか.今日は,そういうことを裏づけるようなお話もあるかと思います.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.