座談会
実地医家と大病院のつながりはどうあるべきか
榊原 仟
1
,
織畑 秀夫
2
,
藤崎 喬久
,
春日 豊和
,
永井 友二郎
1東京女子医科大学心臓血圧研究所
2東京女子医科大学外科
pp.996-1006
発行日 1965年8月20日
Published Date 1965/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203695
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
司会(織畑) 本日は日曜のところをお集りいただきまして,ありがとうございました.本日のテーマは,実地医家と大病院のつながりということで,実地医家の先生方と大病院として,東京女子医大の榊原先生にお話いただくわけです.この問題は,本当に理想的な治療をしようという場合には,非常に大切な問題でありますが,不幸にして日本の現状ではその理想的なところまではなかなかゆかない.むしろはるかに下りつつあるんじやないかというような,心配な状態にありますので,こういつた企画が行なわれましたのも,一つはそういうものをいかにして,よくしてゆこうかというところにございます.それで本日のこういうテーマの中に含まれますのは,卒業後の実地医家というものと,それから,病院における勤務医というもの,そういうものを含めて,医学をともに勉強しているという.医学教育の一部を担つている形で,それをいかにうまくやつてゆくか.医学教育という面を中心にお話し合いを,進めてゆきたいと思います.それで.教育という問題はハッキリとは打出さずに,具体的に実際の患者を治療してゆく場合についていろいろと問題が出て参りますので,そういつた具体的な問題をテーマにしまして,実地医家の先生方の方から大病院にたいして,こういうふうにして欲しい.あるいは,こういう点が,欠点だろうと思うというようなご意見をまずお伺いし,そのつぎに大病院側としての意見を述べていただく.
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.