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—津田豊和著—「診療録管理の実際」
神崎 三益
1
1武蔵野赤十字病院
pp.18
発行日 1967年7月1日
Published Date 1967/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203121
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医師の経験を記録として活用
私は,若い頃,受持ち患者の診療録の抄録を作ったり,レントゲンの縮小焼付けを保存したことがある。医師の経験ということをやかましくいわれるが,記録のない経験では意味がない,必要なのは記録だ。しかもそれが大幅帳式では困る。よく整理されていつでも活用でき,ことに統計資料として利用できるようになっていなくてはならない。
そういいながらも,その設備のできている病院は少ない。できない理由にもいろいろあろうが,院長の頭の中にどんな方法でやるべきかの青写真のないことが大きな原因になっていると思う。
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