病院図書館
—津田豊和著—診療録管理の実際
木村 孝
1
1全国社会保険協会連合会
pp.39
発行日 1967年4月1日
Published Date 1967/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203065
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病院管理における病歴管理の重要性を示唆
戦後急激に進歩,発展した日本の病院管理にもまだいくつかの盲点があるが,その最大の一つは病歴管理であろう。日本の病院で退院病歴を専任病歴係をおき索引を作って中央管理している数は10%にもならない。さらにそこから統計資料を作っているものは極めて少数である。現状はそうであるが一方既に病歴およびその附属資料の整理保管にマイクロフィルムを使用し,統計作成には電子計算機を導入している時代もきているのである。
病歴は臨床医学の貴重な記録としては昔から重要親されてきた。病歴管理の第一の目的はこの貴重な資料を整理保管して,いつでも直ちに必要な病歴を抽出できるようにしておくことである。第2が医療統計を作成して,医療をそれをとりまく諸問題の解明に役立たせることである。
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