研究と報告【投稿】
病歴管理に関する業務改善—特に外来病歴引出作業の改善について
木村 臻策
1
,
筧 芳信
2
1県立ガンセンター新潟病院調査広報室
2県立ガンセンター新潟病院医事課
pp.67-72
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203088
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病歴管理その後の業務改善
病歴管理は近代病院として不可欠の要素であることは先進欧米諸国の常識である。わが国でもこのことに関心が高まってきてはいるが,今日なおいまだしの感を深くするのに,いまより数年前の昭和36年にガンセンター病院に衣がえした当院は,翌37年から入院だけについてであるが病歴管理の中央化を断行して今年で6年目を迎えた。当時全国でも数少ない病歴管理を地方病院で当院が取りあげたのであるから,その不安と苦労は非常に大きかった。病歴管理実施前後の経緯ならびに軌道にのるまでの苦心についてはすでに何回も発表したので1)2)3)4)今回はその後これまでの間に試みた工夫や改善策の概略を述べることにする。
病歴管理作業のうち常に最も苦心を要するのは病歴の提出促進および紛失防止であり,記録確認(記入もれ防止)と統計である。
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