研究と報告【投稿】
病院経営体の健康診断的指標
大泉 宗次
1,2
1社団法人日本経営士会
2財団法人日本生命済生会
pp.77-81
発行日 1966年12月1日
Published Date 1966/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203002
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1.はじめに
病院経営体の体質改善のため,自己診断や経営士などによる外部診断が活用されるようになったことは,病院経営管理の近代化と発展のため,まことに好ましい傾向である。病院経営管理は,「医療」と「経済性」との両立,均衡をはからなければならない。病院活動そのものである「医療」については問題ないとしても,病院活動維持発展の体力である「経済性」については,必ずしも健全とはいえず,経営管理上の諸々の病菌におかされ,採算失調の赤字経営におちているところが少なくない。39年度において全国自治体病院1,021病院のうち33.1%にあたる338病院が,採算失調の赤字病院であった。
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