特集 夜間の看護
夜間看護への援助
森 直一
1
1武蔵野赤十字病院事務部
pp.49-53
発行日 1966年11月1日
Published Date 1966/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202983
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夜間看護が問題になるのは,疲労の蓄積によって,生体リズムに狂いがでてくる。夜間は副交感神経緊張の周期なのに,その時間に働くため,反生理的現象が生じ,身体的な障害を起こしやすい。看護婦の夜間勤務は,肉体的にみると仕事の強度は軽いが,実働率が高いため,勤務時間全体で消費されるエネルギーは,中労作ないし強労作に近いといわれ,業務内容も立業が多く週間に蓄積される。いわゆる進行性疲労の様相を呈するわけである。
現在,病院では大体8時間勤務を固定した3交代制をとっているが,ときに1人夜勤の場合もでてくる。夜勤の苦痛を軽減する対策としては,看護婦数の増加と夜勤回数を減らすことである。
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