特集 夜間の看護
夜間看護の合理化
大森 文子
1
1国立中野療養所
pp.20-25
発行日 1966年11月1日
Published Date 1966/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202975
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はじめに
夜間の病院体制といえば,必ずしも看護婦のみの問題ではなく,病院全体としての夜間勤務体制と,それぞれの責任があり,その協力関係において夜間看護の万全が期せられる,というのが私の持説であるが,日本の病院でもとかく看護婦に夜間業務の責任が集中し,特に救急患者を扱わない私どものような療養所では看護のみならず,もろもろの処理を担当することになり,なお一層,夜勤業務の重大さを痛感させられるという不合理がある。この意味で今回の課題が「夜間の病院体制」でなく「夜間の看護」であることにも,いささか抵抗を感じるが,一応与えられた課題に従って,国立結核療養所として当所で行なっていることをのべてみる。
夜間の看護とは,いわゆる深夜勤務手当の対象となる22時以後を呼ぶのであろうと思うが,現在の3交替制では準夜勤もこの中に含めて考えることになる。
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